保育士の仕事&キャリア
2024.02.20 更新
無資格からでも保育にたずさわれる「保育補助」とは?仕事内容や働き方を実際の求人からチェック!後編
保育士資格はないけれど、「子どもが好きで、保育の仕事にたずさわってみたい」と言う方に向け、無資格の方でもできる「保育補助」のお仕事について前後編でご紹介しています。
前編では具体的な業務内容に触れしましたが、後編では保育士との違いや給与、メリットデメリットについて詳しく解説してきます。
保育補助と保育士の違い
ここまでの流れでは「保育士と保育補助で仕事の中身が変わらないのでは?」と思われるかもしれませんが、いくつか大きく異なる部分があります。
保育補助の立場では、「担任にならない」「遊びやかざりの製作を主体的に行わない」、「保護者との窓口にならない」といった担当できない業務があります。
クラスの担任となった保育士は月や年ごとに指導の計画をまとめた書類や、園だより、クラスだよりといった書類を作成する必要があります。
また、レクリエーションや園内の飾り付けについても、保育士資格を持つスタッフの指示に従って準備に協力することはあっても、企画などを行うことはありません。
保護者からの相談を受けたり、子どもたちの様子を伝える、連絡帳を書くといった業務も基本的に保育士の仕事なので、保育補助の仕事内で請け負うことはありません(保護者の立場からは、保育士と保育補助の区別はつきにくいため、質問を受けて対応する程度のことはあります)。
保育補助のお仕事のお給料や勤務形態について
保育補助の時給は、地域によって異なりますがおおよそ900~1500円。雇用形態は基本的にパート・アルバイトのいずれかであり、非正規雇用が主となります。
そのため仕事時間は朝のみ・夕方のみ・フルタイムと選べることが多く、働きたい時間帯での仕事を選びやすくなっています。土曜日も保育園は開いていますが、土曜日保育は人数が少ない傾向にあるため、保育補助のお仕事は土曜日休みであることが多いようです。
保育補助のメリット
保育補助で働くことの最大のメリットは、無資格からでも保育経験を現場で積めることです。
特に保育士を目指している方にとっては、保育士試験の勉強をしながら実務経験も積むことができるため前段階として保育補助のお仕事をする人は少なくありません。
他にも、子どもと接することが好きで、保育園での仕事がしたいけれど、保育士試験のハードルが高かったり、勉強する時間がない…といった方にも楽しくやりがいが感じられるお仕事になるでしょう。
保育士資格を持っていても、フルタイムで働けず担任を持ちたくないといった事情がある場合などは、希望して保育補助の仕事に就くケースもあります。
多くの保育園では、保育補助の職員が保育士資格を取得した場合はそのまま保育士として雇用されて働き続けることができます。さらに園によっては保育補助スタッフに対し、保育士試験に合格するためのサポートを行っているところもあります。
保育補助のデメリット
保育補助の仕事に就くデメリットといえば、「保育士と比較した場合の待遇の低さ」があります。
保育補助はパート・アルバイトの非正規雇用が中心であり、ボーナスなどもありません。収入という部分だけに注目すると、正規保育士よりも低いケースがほとんどでしょう。
子どもに接する保育の仕事が好きで、扶養範囲内に押さえるため収入は低めでもいいという方にはあまり大きな問題ではないかもしれません。
メリット・デメリットを並べて考えてみると、無資格、あるいは保育士資格取得に向けて勉強中という方には、保育経験を積めるお仕事。扶養の範囲内で働きたい方にとっては、時間に融通が利くのが大きな魅力となりそうです。
まとめ
無資格から保育士への一歩を踏み出してみようという方。あるいは、子どもと接するお仕事がしたいけれど正規保育士のようなフルタイム勤務は厳しいという方。
「保育補助」というお仕事に興味をお持ちであれば、ぜひ求人情報をリサーチしてみてください。
保育業界では年々深刻な人材不足が問題となっています。もしあなたが「無資格だから」という理由で保育の仕事に就くことをためらっているのなら、これを機に「保育補助」から保育のお仕事にチャレンジしてみませんか?
-
無資格からでも保育にたずさわれる「保育補助」とは?仕事内容や働き方を実際の求人からチェック!前編
-
湖南市のHOPPAの保育園でお仕事しませんか?こども園から乳児保育まで園のタイプも働き方もいろいろ!