保育士の仕事&キャリア
2024.11.19 更新
保育園児の感覚や興味を刺激する自然体験とは?
散歩や遊びを通じて自然に触れ合う自然体験を保育の一環として取り入れている保育園も多いのではないでしょうか?
自然と触れ合う自然体験が保育園児の子ども達にもたらす良い影響と、保育園内や公園などで手軽にできる自然との触れ合いについて紹介していきます。
自然と触れ合うことで期待できる効果
子どもたちが自然と触れ合うことで期待できるメリットには、次のようなものがあります。
・生き物や植物に興味を持つようになる
子どもたちが自然の中で昆虫や植物などに触れ合うことで、生き物に興味を持つようになります。
虫とりは子どもが生き物に興味を持つきっかけになり、植物は子どもに四季を感じさせてくれます。
・命の大切さを理解できる
自然と触れ合う中で虫や蛙などの生き物を捕まえたり、飼ったりすることもあるでしょう。生き物が餌を食べる姿を見たり、命が終わってしまう寂しさを知ることで命の大切さを学ぶことができます。
・想像力や会話力、問題解決能力が鍛えられる
季節の変化や生き物の様子など、自然界の事象に触れると「なぜ?」という疑問がわいてきます。自然体験をきっかけに友達と会話して想像したり、先生や保護者に質問したりする力が身につきます。また、図鑑などで調べるなどして疑問を自分で解決する方法を学ぶこともできます。
身近な場所でできる自然との触れ合い
山や川などの日常から離れた自然体験は保育の現場では実践が難しいですよね。ここでは、身近にある自然を子どもたちに感じてもらうためのアイデアをいくつか紹介します。
・窓を開け放って外気を入れ音を聞く
窓を開け放って、子ども達と一緒に外の音に耳を傾けてみましょう。鳥の鳴き声や葉っぱのかすれる音、夏場はセミの鳴き声などの「音探し」をしてみてください。新鮮な空気の中、集中して音に注意を向けることで季節の変化や生き物への興味を持つきっかけになります。
・園庭や公園で生き物を探す
身近な場所に、さまざまな生き物がいます。ちょうちょやトンボの他にも、石の下に隠れてるダンゴムシなど、保育園児でも自分で見つけることができるような生き物探しを促してみてください。
・花壇やプランターで植物を育てる
保育園に園庭や花壇がある場合は、植物を植えて育ててみるのもいいでしょう。プランターであれば観察がしやすく、芽がでたり、花が咲いたりといった植物の成長や変化を知ることができます。
積極的に自然に触れる機会を設けてみよう!
自然体験は、植物や動物との関わりに限られません。季節や天候といった自然現象も自然の一部です。お散歩は天気がいい日を選ぶことが多いですが、あえて雨の日に子どもたちとかっぱを着て外に出てみることで、新しい刺激を体験することができます。
冬は暖かい室内での保育が中心になりがちですが、霜柱を踏んだり、雪遊びができればより豊かな自然体験となりそうです。
まとめ
自然体験というと山や川へ出かける大掛かりな行事のような印象もありますが、身近な環境でも自然と触れ合うことはできます。大人にとっては当たり前の自然現象も、子どもたちには新鮮な体験となり感覚や興味を刺激します。ぜひ保育活動の一環としてとりいれてみてください。
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