HOPPA スタッフブログ

「HOPPA」の求人トピックス、保育士に関するニュースや各種調査、
園内のエピソードやスタッフのつぶやきなど、保育園の最新情報をお届けします!

保育士の仕事&キャリア

2024.11.15 更新

保育園での砂遊びの注意点と発育への効果

砂場は保育園の外遊びで子どもたち大人気な遊び場のひとつです。砂遊びの利点は一人でも複数人でも楽しめること、今回は年齢に見合った子どもたちの砂遊びの種類や注意点、砂場遊びで促される成長について紹介します。

砂遊びはいつからさせていい?

保育園児に砂遊びを始めさせるタイミングとしては、次のポイントに注意して見極めるようにしましょう。

・おすわりが安定している

乳児クラスの赤ちゃんの場合、砂場の中でも座った状態が安定せず、砂の中に倒れ込んでしまうケースがあります。砂場で転んだ場合、口や衣服に砂が入り込んでしまう心配もあるため、おすわりが安定してから砂遊びをさせるようにしてください。

・なんでも口にいれなくなったタイミング

乳児の場合、なんでも口に入れたり、舐めてしまうことがあります。砂場には壊れたおもちゃの破片、ごみやタバコといった口に入れると危険なものが落ちている可能性があります。なんでも口に入れなくなってから砂遊びをさせるようにしましょう。

保育園児が楽しめる砂遊びのアイデア

保育中の砂遊びでは、月齢ごとに遊び方が異なります。発達のレベルにあった遊びができるよう、見守ったり働きかけたりしてみましょう。

<乳児>

・砂を掴んだりつまむことで感触を楽しむ
・手で砂をかき回して遊ぶ

<幼児>

・砂に水を加えて、泥になる変化を楽しむ
・穴を掘ったり、砂で構造物を作る

中には外遊び保育の中で砂場遊びに誘っても、砂の感触を嫌がったり、遊び方が分からずに戸惑う子も少なくありません。

そんな時は道具を使った砂遊びを提案してみるのもいいでしょう。シャベルやバケツといった定番のアイテムはもちろん、ペットボトルに砂を入れて流してみたり、プリンの容器で砂で型抜きをしてみるといった創意工夫を凝らしてみるのもいいですね。

5歳児では、砂を使って山や川といったスケールの大きなものを作ってみるのもいいでしょう。山を作る場合は崩れないよう水を加えて湿らせながら作るようにアドバイスしたり、周囲の葉っぱや小石でデコレーションするのも盛り上がります。

砂遊びが子どもに促す成長

・想像力や感性が育まれる

子どもたちは、砂場で色々なものを作る過程で試行錯誤を繰り返しながら想像力を育んでいきます。また、水によって状態が変化する砂を扱うことによって、子どもたちは自然と手足の触覚を使うことになります。変化する砂の状態に注意しながら遊ぶことで、感覚が培われていきます。

・手先が器用になる

砂を混ぜたり、思ったとおりのかたちにしようと固めたりすることで手指の使い方が上手になります。砂を運んだり、積み上げたりするのに体全体も使います。

・適応能力がたかまる

作りたいものをイメージしながら水量を調節して泥にしたり、砂を身近なものに見立ててごっこ遊びを始めたりする子もいます。また、砂場で他の園児と遊ぶときには、スコップやバケツなどの道具の取り合いが発生することもあり、社会性や忍耐力も養われます。

砂遊びの注意点

保育中に、安全に楽しく砂遊びをさせるために特に注意しておく点がいくつかあります。保育者は、子どもたちが砂遊びに集中できるよう見守ってください。

・汚れを気にしなくてよい服装で遊ばせる
・砂を投げたり、他の園児にかけないよう約束する
・公園の砂場で遊ぶ際は安全の確認をする
・砂遊びのあとは、手洗い・うがいを徹底する
・砂を口に入れないよう見守る

まとめ

砂遊びは、子どもたちの脳と手足を使う活動で、さまざまな能力を育みます。安全や衛生面に配慮する必要がありますが、発育にメリットの多い砂遊び。皆さんもぜひ、園児の皆さんと楽しんでみてくださいね!

  • 保育園のヒヤリハット事例シリーズー④園内(室内)編

  • 保育園児の感覚や興味を刺激する自然体験とは?