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保育士の仕事&キャリア

2024.08.13 更新

お金は?時間は?働き方は?保育士のワークライフバランスを考える

保育士のみなさん、ワークライフバランスって意識していますか?ワークライフバランスはプライベートと仕事のバランス、またその両立を指す言葉であり、近年は国全体でもワークライフバランスを重視した政策や指針が打ち出されています。

今回は、保育士として働きながらワークライフバランスを保つための重要ポイントについて解説していきます。

ワークライフバランスとは

ワークライフバランスが保たれている状態というのは、以下の3つが成立している状態のことを指します。

・仕事によって経済的な自立を得ることができている

・プライベートで健康的で豊かな生活が保証されている

・多様なライフスタイルやワークスタイルが選択可能

理想論のようにも、当たり前のことのようにも感じられるワークライフバランスですが、ともすると保育士は3つの条件が満たされづらいイメージがあります。一体なぜなのでしょうか?

保育士はお給料が安い?

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によれば、2022年の保育士年間給与の平均は384万円です。他業種と比較すると低い状態にありますが、人手不足に対応するための待遇改善の動きが進んでいます。

こども家庭庁では、保育士の処遇改善やキャリアアップを目的とした処遇改善等加算を支給するなど金銭面でのサポートを実施していて、お給料アップが実現されつつある状況です。

実際のお給料への反映は、園ごとの取り組みによって給付の状況が異なります。会社独自の福利厚生(家賃補助など)も含め、就職先を決めるときに待遇改善の具体的な取り組みを確認してみてください。

参考)公定価格の処遇改善等加算Ⅰ~Ⅲの一本化についてhttps://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/481073ad-6d4f-4ddb-9f39-13370dbcef18/47e7704d/20240219_councils_shingikai_kodomo_kosodate_YQvq3ixl_09.pdf

勤務時間が不規則になりやすい?

保育士のワークライフバランスでは、勤務時間の不規則さが問題になることがあります。とくにフルタイム勤務の保育士では、一日8時間の勤務をベースとして早番遅番といったシフト勤務が割り当てられる場合です。

多くの保育園では、7時~16時勤務の早番、8時~17時の中番、10~19時の遅番の3交代制をとっています。時間外保育がある園では、さらに勤務シフトのパターンが増えます。シフトのパターンや組まれるタイミングは園によって決まっているので、自分に合った働き方ができる保育園を選ぶことが大切です。

休みが取りづらい?

土曜日勤務の保護者のニーズに応えるため、土曜日に保育を行う園が多くなってきています。また、保護者の休日に合わせ日曜日に行事を行うこともあります。

土日に出勤があっても、休日数は確保されるので平日がお休みになるので、休めないということはありません。有給休暇も法律に従って付与されるので、周囲との調整ができれば問題なく休めます。

ただ、人手が足りない保育園では、自分が休んでしまうと仕事が回らなくなってしまうと考え、責任感が強い人ほど休みが取れなくなってしまうことがあるそうです。「お互い様」とフォローし合える体制が整っている保育園では、有給休暇の取得率も高くなるのでチェックしてみてください。

ワークライフバランスを保つには?

保育士がワークライフバランスを保つためにできるのはどんなことがあるでしょう。

規則正しい生活をこころがける

保育園の始業時間は7~10時とさほど幅が大きくない時間帯です。毎日早めに就寝し、翌日の出勤時間に関係なく早起きすると勤務時間に左右されずに体調を維持することができます。

早起きはメリットたくさん!早番にリズムを乱されないというだけではなく、朝日を浴びると脳内物質セロトニンが分泌され頭がスッキリします。自律神経が整って仕事にも集中しやすくなりますし、遅い出勤の日には活発な朝の時間帯をプライベートに使うことができます。

休日の予定を決めておく

土曜出勤シフトで平日がお休みになることもある保育士のお仕事。直接仕事とは関係ありませんが、休日に楽しみにできる予定を入れておくのがおすすめです。休日の予定があると平日の勤務のモチベーション向上や、プライベートの充実感に直結します。

休日の予定は「外食に行く」「友人と遊ぶ」といった曖昧なものではなく、「近所にできた新しいカフェで食事をする」「公開される映画を見に行く」といった具体的なものを定めてみてください。

ワークライフバランスを保つ上で大切なのは「自分の時間を自分で使っている」という実感です。

休日をゆっくり休むのも大切ですが、自分で自分の時間をコントロールする意識を持つと、プライベートがより充実するはずです。

家事をこなす時間・休む時間を定める

保育園での仕事から帰ったら疲れてグッタリ…という方もいるかもしれません。働いた自分を労うためにも、リラックスする時間は大切。ただ、家事などのプライベートでやらなければならないことを先延ばしにすると後々ストレスになることもあります。

ここでも大切なのは自分の時間を自身で管理すること。家事などの用事をいつまでにやるか、いつやるかを決めてしまいましょう。その他の時間をリラックスタイムにすると定めることで、プライベートの時間を充実して過ごせるようになります。

自分にあった職場に転職する

納得いく給与を受け取り、自分の時間を大切にしながら働くのは決して難しいことではありません。ワークライフバランスを保ち、経済的自立と充実したプライベートを両立させるのは労働者の当然の権利です。

プライベートの時間が持てない、給与の問題で経済的自立が得られないと悩んでいる保育士さんは、思い切って転職を考えてみるのも選択肢です。保育士職は人手不足で求人が多いので、自分に合った環境をじっくり研究しましょう。働き方も時短勤務や派遣、パート・アルバイトとさまざまです。

ワークライフバランスが保てる職場であれば、安心して長く働くことができます。ぜひ自身の働き方に合った園を探してみてください。

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