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保育士の仕事&キャリア

2024.10.01 更新

保育士のお悩み解決!保育園児のけんかやトラブルへの対処法

子どもたちが集団生活をする保育園では、園児同士のけんかやトラブルはつきもの。「怪我が心配」「早くとめてあげないと」と焦ってしまう保育士さんも多いのではないでしょうか。

ただ、保育園児同士のけんかやトラブルは社会性を育むために大切な経験です。ポイントを適切に抑えて対処できれば子どもたちの成長につながります。

今回は、そんな子どもたちのけんかやトラブルへの対処法をケース別にいくつか紹介していきます。

0~2歳の乳児期のけんか

乳児期の子ども同士のもめごとで多いのは、おもちゃや場所の取り合いなどが原因となるケースです。乳児は自分の気持ちを言葉でうまく表現することができず、順番を守るなどのルールも理解できていません。

歩行ができるようになり、行動範囲が広がっても言葉で気持ちを表現できないと、手が出てしまいやすい時期です。叩いたり、押したりといった行動はケガにつながる恐れがあるので、すぐに介入が必要です。

子どもそれぞれの特徴やクセを理解しながら、うまく間に入っていく必用があります。同時に、「このおもちゃが使いたいんだね」「貸してっていうんだよ」など子どもたちの気持ちを代弁しながらコミュニケーション力を育てていきましょう。

乳児期は月齢によって発達段階が異なります。ケガをさせないことを最優先に、言葉がけをしながらの対応が重要です。

3~5歳の幼児期のけんか

幼児になると、子どもたちは自分の気持ちを言葉で表現したり、ルールを決めて集団で遊ぶことができるようになります。集団の遊びの中では、ルールを守らなかったり、自分の思い通りにならないことが原因でけんかやトラブルに発展します。

幼児期の保育園児は、けんかやトラブルを通じて3つのことを学んでいきます。

・相手の気持ちを知ること
・自分の気持ちを伝えること
・解決策を学ぶこと

乳児のけんかとは異なり、幼児同士のけんかでは保育士がいきなり先回りをして子どもたちの気持ちを代弁したり、解決策を提案してしまわないことが大切です。4〜5歳の子ども同士のトラブルであれば、周囲の状況を確認したうえで見守ってよいか判断しましょう。

間に入って話を聞く際は、必ず全員から平等に話を聞きます。保育士が当事者である子どもたちの気持ちを決めつけることなく、「どうして〇〇をしたの?」などと自分の気持ちを言語化させるように援助してあげることが重要です。

安全確保が最優先ですが、けんかやトラブルは子どもたちの成長のチャンスでもあります。自分の気持ちを言葉にして伝える、相手の言い分をしっかり聞く、解決策を自分たちで考えるなど、当事者の納得のいくかたちの仲直りをサポートできればベストです。

すぐに止めに入らなければいけないケース

ケガの可能性がある、泣いている子がいるなど感情的な状態にある、暴言がある、複数対一人で対立しているといったケースでは、すぐに介入する必用があります。

子どもの気持ちがとても高ぶっているようであれば、別の場所で個別に対話をするなどして落ち着かせてから相手の子との話し合いに戻すようにしましょう。暴力や暴言があった際は相手が傷つくことをしっかりと伝え、なぜその行動に出てしまったのか、代わりにどうすれば良かったのかを一緒に考えてあげることが大切です。

まとめ

保育士が保育園児のけんかやトラブルに適切な対処をするためには、常日頃からの個々の子どもの観察と状況の把握をしておく必要があります。

日々子どもたちが何をしているのか、誰とどんなやりとりをしているのか見ていると理解が深まり、トラブルがあったときも対処しやすくなります。

けんかやトラブルは子どもたちが社会性を育む経験であると同時に、保育士にとっても子どもたちについて深く知る大切な経験となります。トラブルに直面したら一つずつ丁寧に向き合い、子どもたちとの信頼関係を育んでいってくださいね。

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