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保育士の仕事&キャリア

2024.10.22 更新

保育園のヒヤリハット事例シリーズー③園内(室外)編

こども家庭庁の「教育・保育施設等におけるヒヤリ・ハット事例集」から実際に報告された保育園のヒヤリハット事例を紹介していく「ヒヤリハット事例シリーズ」、前回は園外保育にまつわるトラブル事例を紹介してきました。

今回のヒヤリハット事例は園内(室外)編です。園の敷地内で外遊びをしている園児たちに起きがちなトラブルを紹介していきます。

ケース①置き去り・閉じ込め

園内の庭などで園児たちが遊んでいるとき、集合や移動の確認が上手く行かずに子どもたちが置き去りや閉じ込めにあってしまうケースは多く報告されています。

こういったケースでは保育士間で人数確認が済んだかどうかの確認や連携、移動前後の人数確認を徹底することが大切です。他には外にある遊具倉庫に園児が誤って閉じ込められてしまい、他の児童が外から鍵を閉めてしまったケースなども報告がありました。こういった場合は子どもが簡単に開け閉めができ、閉じ込められてしまうような構造そのものを見直した方がいいかもしれません。

ケース②抜け出し・集団からの離脱

次は、園児が園庭遊びの際、園の敷地から抜け出してしまい、園外まで行ってしまうケース。またはトイレなどのために移動した園児が、遠く離れたところに行ってしまうといったケースです。

これらのヒヤリハットは、園庭の門扉の施錠忘れや、門扉にある隙間から園児が抜け出すことが主な原因です。対策としては、柵を追加で設置して園児が外に出られないようにする、門扉の施錠確認を徹底するための具体的な施策を追加するなどが考えられます。

ケース③衝突・水場への転落・死角でのけいれん発作・やけど

最後に紹介するのは、園庭遊びで起こる遊具への衝突事故や、園に池がある場合の水場への転落。またレアケースではあるものの、園庭の死角で園児がけいれん発作を起こしてしまったケースです。

<事故の具体的な事例>

・園庭で遊びに夢中になっている園児が鉄棒に頭や顔をぶつけてしまう
・ブランコの前を横切るように走り出した園児が危うく使用中のブランコへと激突しそうになる

設備による怪我の対策としては、遊具の近くに柵やプランターを置く、敷いてある人工芝の色を色鮮やかにするなどといった視覚的なサインの設置や、遊具を使用するルールや決まり事を徹底するよう園児たちに言い聞かせることが大切です。

園庭の死角で園児の体調が急に悪化してしまうケースですが、死角になる場所を作らないようにするための保育者たちの連携や、園児の既往症のチェックをかかさないことが大切です。

まとめ

園内(室外)保育にまつわるヒヤリハット事例3選、いかがでしたか?脱走や入室時の見失いといったトラブルのほかにも、遊具や設備にまつわるヒヤリハット、死角での急激な体調不良など、様々な気をつけるべきポイントが見えてきましたね。

「ヒヤリハット事例シリーズ」次回は園内(室内)で報告されたヒヤリハット事例を紹介します。

  • 保育園のヒヤリハット事例シリーズー②園外保育編

  • 保育園のヒヤリハット事例シリーズー④園内(室内)編