保育士の仕事&キャリア
2024.09.03 更新
保育士が転職したい理由を伝えるときのNGワードをポジティブな言葉に言い換えるには?
保育士さんが転職活動をするなかで、どう伝えたらいいか悩むのが「転職の理由」ではないでしょうか。退職を伝えるときも、転職先の保育園の求人選考でも、必ず聞かれるのが転職したい理由です。
人間関係のトラブルや忙しさなど、今働いている保育園の職場に何らかの不満がある場合は特に伝え方を工夫する必用があります。「転職したい理由をどう伝えればいいのか分からない。理由を伝えた時の周囲の反応が怖い。」そんな気持ちの保育士さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、保育士が転職理由を周囲に伝えるとき、どのような表現をすればいいのかを考えます。言ってはいけないNGワードや、それをポジティブに言い換える方法も合わせて紹介していきます。
保育士が転職する主な理由TOP3
1位 職場の人間関係
2位 給料が安い
3位 仕事量が多い
過去に転職をした保育士の声をまとめたアンケートでは、ほぼ毎回上記が転職理由のTOP3としてあげられています。
まさに保育士の本音!といった理由ですが、そのままストレートには伝えにくいかもしれません。これらの理由をどう表現すれば、悪い印象を与えずに転職活動がすすめられるのでしょうか。
転職理由を伝える時のNG表現
転職理由の中でも、ネガティブな理由を現在の職場の保育園にストレートに伝えてしまうと退職時のトラブルになったり、転職活動中の採用選考でマイナスなイメージを与えてしまいかねません。
マイナスに取られそうな理由が転職動機の場合は、「これから自分がどうしたいか」というポジティブな表現に変換して表現できないか考えてみましょう。例えば…
人間関係に不満がある
→一緒に働く保育士さんたちとより密に連携を取りながら働いていきたい
業務量が多すぎる
→子どもたちひとりひとりと向き合う保育がしたい
給与に不満がある
→自身の努力を評価してくれる職場で働きたい
職場に将来性がない
→自分の経験を活かして新人育成に携わりたい
転職の理由が、前の保育園への悪口や不満に聞こえるのはNG!採用担当者が「不満が多く、すぐ辞めてしまうかもしれない」と考えるかもしれません。前向きな言葉に変換してみると、相手だけでなく自分のマインドもポジティブになりますよ!
気をつけたいNGポイント
マイナスワードの言い換えの次は、転職活動や採用面接などでつい使ってしまうNG事例をいくつか紹介していきます。
・受け身言葉
「学ばせていただきたい」などの●●させていただきたい、というフレーズ。一見意欲的な姿勢のアピールのように見えますが、見方によっては受け身な姿勢だと思われてしまうこともあります。
職場は学校のような学びの場とは違って、従業員として保育の現場に貢献していくための場所です。謙遜よりも、「積極的に貢献していきたい」という意欲をアピールしましょう。
・例文やテンプレートのコピー
世の中には転職や面接に向けての例文やテンプレートで溢れています。この記事もその一つだと言えるかもしれません。転職活動でネットにある例文やテンプレートでほぼ構成されたような受け答えや履歴書を書いてしまう人もいます。
保育園や企業の採用担当者は「プロ」。受け売りだけの言葉は見破られてしまうので、自分の気持ちや、熱意を伝えましょう。
保育の方針がはっきりしている企業運営の保育園では、保育方針や従業員の働き方などがホームページに掲載されています。その保育園の魅力や自分が働きたい理由を整理するのに役立つので、しっかり読み込んで自分自身の言葉でその保育園への応募動機を準備してみてください。
まとめ
今の保育園を辞めたい理由は、ネガティブなことかもしれません。でも、転職の理由は「もっといきいきと前向きに働きたい!」という思いからではないでしょうか。
ぜひ、「〇〇が嫌だった」を「もっと△△にしたい・なりたい」に変換してみてください。保育士の転職は、新たな環境に身を置くチャレンジです。ネガティブなNGワードをポジティブに言い換えて、自分自身の気持ちも、採用担当者の評価も前向きになるよう工夫してみてください。
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