保育士の仕事&キャリア
2024.08.27 更新
明日から役立つ保育の知識!子どもの発達段階に適したアクティビティとは?
保育の仕事をしていると、保育園児の遊びが成長にともなって変化していくのを感じるのではないでしょうか。一般的には「遊び」としてくくられていますが、子どもの発達段階に適したアクティビティとはどんなものか、という分析もなされています。
発達段階と遊びの種類を分類・区別してみると、それぞれのアクティビティごとに得られる効果も異なるようです。今回は、子どもたちにとって貴重な「学び」のチャンスでもある幼児期のアクティビティについて、その効果や発達段階に合わせた内容についてまとめました。
生後~3歳頃 愛着形成期
乳幼児期に始まるこの期間は、保育者との間でスキンシップを取り、関わりを通じてお互いの愛着を深めていくアクティビティが大切です。
例えば、いないいないばあ、くすぐり遊びなどが挙げられます。不安なときに身近な人にくっついて安心しようとする愛着行動はよく知られていますが、ごく近い距離や体に触れながらの遊びは子どもに楽しさと安心感を与えます。
2・3ヶ月~2歳頃 感覚系アクティビティ
この時期の子どもは視覚や聴覚、平衡感覚などの刺激をアクティビティを通じて覚えていく段階にあります。感覚器官の発達を促すためにも、これらを使ったアクティビティを行っていくといいでしょう。
簡単にできる砂遊びを始め、スライムや水のお手玉などは園児がとても喜びます。
2歳~5歳頃 ごっこ遊び
この頃から子どもたちは、大人の真似事をしたり、◯◯ごっこやおままごとなど想像の世界を広げて遊べる様になっていきます。他の同い年の子どもたちとも関わるようなアクティビティを行うことも増えていきます。
初期の見立て遊び(積み木や砂場)から始まり、役割分担が生じる集団遊びでは子どもたちの想像力や対人関係能力が育ちます。
3歳頃~ 運動系アクティビティ
3歳を過ぎた頃からは、遊びながら身体や心の成長を促していくことも大切です。ゲーム性を取り入れることで、楽しみながら体の使い方を学ぶことができます。
けんけんぱ、縄跳びをはじめとしたアクティビティで心肺機能の向上や他者との関係性を育めるようサポートしましょう。
3歳頃~ 構成遊び
手先がだんだんと器用になってくると、子どもたちは何かを作り出すという行為に興味を示しはじめます。バラバラのパーツやかたちのないものから、新たなものを作ることができるようになります。
折り紙や積み木、粘土を用いたアクティビティを通して、手先の感覚や想像力を育みましょう。
3・4歳頃~ ルール遊び
3、4歳を過ぎると、子どもたちはルールに従って目的のある遊びが楽しめるようになっていきます。遊びの中にあるルールを理解・共有できるようになり、他の子どもとの関わり方も共に学ぶことができます。
鬼ごっこやすごろくなどのボードゲームで社会性を育むことを意識してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?子どもたちの遊び、アクティビティには、発達度合いにおいて大切な「学び」が含まれているということがわかります。
保育の現場で「そろそろ粘土遊びに誘ってみよう」など、発達に合わせた働きかけをされている保育士さんも多いかと思います。この記事を参考に、子どもたちの学びと成長を促してあげてください。
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